市民球場再生計画

1月5日
秋葉市長のユーチューブ原稿、以下、掲載します。御意見なり、何なりある方はぜひ、広島市HP「市長への手紙」にみなさんの「声」をお送りください。

「市長への手紙」は

http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1110446409358/

…です。

みなさんこんにちは。広島市長の秋葉忠利です。きょうは1月4日。仕事始めの日です。その行事の中で、今年の4月、統一自治体選挙が行われますが、その一部である広島市長選挙には立候補しないということを表明しました。その流れを簡単に皆さんに説明させていただければと思います。

まず最初に広島市長としてこの12年間、広島市民のために誠心誠意、仕事をすることができたと思っています。こういう素晴らしい機会を与えてくださった広島市民の皆さんに心からお礼を申し上げたいと思います。この12年間、大変苦しいこともありましたけれども、市民の皆さんに幸せになってほしい。福祉という言葉が幸福と豊かさ、そうしたものを表している言葉ですけれども、市民の皆さんのために一生懸命働くことができた、私の中の宝物だと思っています。

実は、それほどの思いがあるわけですから、今回で3期目の終わりの時期を迎えている訳ですけれども、どの期でも4年目になると、それまでの自分の仕事を振り返って、自己点検をして、この次はどうしようかということを考えます。今回もやりました。皆さんのためにさらによい仕事をすべきだという義務感も当然ありましたし、しかし12年間、一生懸命仕事をしてきて、そろそろ次の人に引き継いでもらう時期が来ているんじゃないかと、そういうことで悩みましたけれども最終的には若いフレッシュなエネルギーを持った、そして想像力に満ち溢れた方にぜひタスキを受け継いでもらいたい。バトンを受け取ってもらいたいという気持ちになりました。そういう決定に至るために二つほど説明をしたい。

一つは、昨年大変忙しい1年だったので実は時間をゆっくりとってこういった点検をしたり、自分の4年間を振り返る時間があまりとれませんでした。そして大変忙しい1年であったために疲れていたんだと思いますけれども、この12年間の中でわたしが培ってきた、経験から生まれた全体像と言いますか、市長に就任してからすぐはやはり教科書通りに自分の頭で考え分析をし、資料をもらいいろんな人に相談し決定をすることをしていましたけれども、経験が増えるにつれて、一瞬のうちに市民の皆さんにどういう選択肢がいいのか、それをどう実現すればいいのかというような広島市の未来像と言いますかそういうものが見わたせるようになっていたんですけれども、疲れたせいもあって年末には視野が少し狭くなっていたきらいがあります。

それが大晦日の日12月31日ですけれどもベートーベンの交響曲を1番から9番まで全部聞くチャンスがありました。そのベートーベンの再発見をすることで大変大きな元気をいただくことになりました。広島市の全体像、未来像と言うのが再びはっきりと目の前に現れてくるようになりました。正月になって2日と3日、箱根駅伝を見るのが我が家の恒例になっているんですけれども、その箱根駅伝を見ているうちにやはり、私の心に響いたのは、タスキをつなぐことの大切さです。110キロ近くの距離をあれだけの時間で走るわけですから、1人ではとてもできない仕事ですけれども、1人の走者が次のエネルギーに満ちたやる気満々の走者につなぐことによって素晴らしい成果があがる。それを見て箱根駅伝と広島市の未来がつながったんだと思う。これが潮時というものなんだ、タスキをつなぐということがいかにだいじなのかということを改めて感じました。

目からうろこが落ちると言いますけれども、そういう感覚でタスキを次の人に受け取ってもらうべきなんだという気がしました。善は急げという言葉がありますが、その結果を今日4日の仕事始めのあいさつの中で皆さんにご理解いただきたいと思った次第です。

こういう結論に至った背景として、12年間を振り返ってみますと、私が市長に就任した当時に随分多くの課題がありました。現在もまだ課題はありますけれども、就任当時の重要な課題についてはほとんど片付けることができたというふうに感じています。

財政の再建もできましたし、未利用地と言われていた都市計画上の問題ですけれども、空いた土地、町を元気にすることにつながらないような案件についても、例えば広島駅周辺では市民球場ができましたし、フタバの里では起工式が始まるといった形で大変大きな変化が起こっています。紙屋町、八丁堀周辺でも市民球場、私たちにとっては大変大切な場所でしたけれども、これも菓子大博覧会を2年後、3年後ですかね、控えて新しい姿を現すために現在工事が始まっています。福祉、教育、すべて市民の皆さんの視点から考え、努力をしました。市の職員が大変大きく育ってくれたこと、そして大きな力を発揮してくれたことも私のとってはうれしいことです。

未来の広島のための問題提起もいくつかできましたし、それは将来素晴らしい花を咲かせてくれるというふうに思います。一つはオリンピックですけれどもこれは現在、広島市で作った基本計画案をもとに市民の皆さんに理解を深めてもらおうということで一生懸命努力をしていますけれども、この基本計画案、これをさらによく理解していただくことを通して、またJOCとも連携しながら準備は着々と進めていきたいと思います。そして新市長誕生の暁にはもし新市長がオリンピックを招致するんだという決定をすれば、いつでも手を上げられるような状態を作っておきたいと思います。新市長が2020年のオリンピックはあきらめるということであれば2024年、2028年、あるいはそれより先になるかもしれませんけれども、オリンピック開催がいつでも実現できるような種を今年中にまいておきたいというふうに思います。今世紀中にオリンピック、平和の祭典が広島で開かれることになれば広島にとってもオリンピックにとっても世界にとっても重要な出来事になると思います。21世紀最大の出来事になると言っても過言ではないと思います。

それから西飛行場ですけれども、これは市営化することを決めました。市営化するうえでのメリットはいくつもありますが、一つは、今までは県が中心になって管理していた西飛行場を、市が主体的に運営、経営ができる。県が二つの飛行場を持っていてどちらを優先すると言ったらそれは当然、本郷にある空港を優先する立場で西飛行場のセールスをするより、市が一つの飛行場を持っていてその飛行場に全力を注ぐ、活性化を図るということのほうがはるかに効果があるということは皆さんにもお分かりいただけると思います。

もう一つは客観的な情勢の変化です。交通手段は多様化しています。九州新幹線もオープンしますしリニアも実現が近くなっている。そういった中で東京周辺、羽田、成田、その他の飛行場の発着枠もあまってきます。そういった条件をうまく生かすことができる体制が市役所の中に既にできていますけれども、新市長誕生の暁にはそれをうまく操縦していただくだけで西飛行場が必ずや活性化します。そういう点では心配ない状況になってきている。

それからもう一つ大切なことですが2020ビジョン、2020年までに核兵器を廃絶する。世界平和市長会議、加盟都市数が5000になるのは時間の問題だと思います。それだけの都市が世界で核兵器のない地球を実現するために活動してくれています。特に昨年の8月6日、広島市の平和記念式典に参列してくださった潘基文(パン・ギムン)国連事務総長、国連事務総長として初めて8月6日に広島に来てくださった方ですけれども、その事務総長がおっしゃっていたように被爆75周年、つまり2020年には再びここにいらっしゃる皆さんが被爆者とともに一堂に会して核兵器のない世界の実現を祝いましょうと、そこまでおっしゃってくださいました。

国連をはじめとして世界では核兵器廃絶をしようという機運が高まっています。その世界の動きを私たちはうまく生かす必要があると思いますが、それについても日本国内の若い世代の市長さんたちが大変元気に2020年までの核兵器廃絶に向けた活動をしはじめてくれています。たくさんの方がいますがお1人だけ皆さんに紹介しておきたいと思います。

藤沢市の海老根市長です。彼は昨年5月のNPT再検討会議に出席して世界各地のNGOのみなさん、政府代表のみなさんと話をして非常に大きな収穫を得た。それは若い世代の私たちが自分自身で活動してもっと平和に関心を持って、そして核兵器廃絶のために行動しなくてはいけないんだということを発見したとおっしゃっていました。昨年11月には江ノ島で大変大きなシンポジウムを開いてくれました。そこには例えば神奈川県下のすべての首長さんが出席して、2020年までには神奈川県下の自治体が力をそろえて努力して核兵器のない世界が実現するようがんばろう、そういう力強いアピールを採択してくれました。

こうした若い市長さんたちが日本国内だけでなく全世界で活動しはじめてくれています。もうこの勢いを止めることはできません。できるだけたくさんのみなさんにこの流れの中に加わっていただいて、あるいは後押しをしていただくようお願いします。広島、日本、世界のためにこれまで様々な活動をしてきましたけれども、その私のコミットメントも今後変えるつもりはありません。仕事は変わりますけれども皆さんと一緒に、よりよい未来をつくるために協力して一緒に行動できたら大変うれしく思います。

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