市民球場再生計画

5月13日
球場跡地活用で動き−。

広島市の松井市長が市役所で広島商工会議所の深山英樹会頭と会談、元の広島市民球場と跡地の活用策について公式の場で初めて意見を交換した。

松井市長は市長選を前に「跡地活用策を探るための検討委員会を設置する」ことを公約に掲げ、2年後の4月に開催予定の菓子博開催を念頭にしながらも、秋葉前市長時代にひとつの形になった「跡地活用策の青写真」をそのまま引き継ぐことには異を唱えていた。

例えば選挙前に訪れた、スポーツ、サッカー関係者も集うある会合では、幅広い層の市民からの要望が継続的かつ根強い「スタジアム構想」についても前向きな発言をしたこともある。

一方、広島商工会議所サイドから見ると、大田哲哉前会頭時代に球場解体と跡地への新商工会議所ビル建設を積極的に進めようとした経緯がある。

2010年4月、秋葉市長の仲人でもある中国放送特別相談役の金井宏一郎氏が座長を務める「都心賑わい作り研究会」が設置され、球場解体と跡地活用策についてイッキに規定事実を作るための作業がスタート。

5月には広島商工会議所ビルを米神副市長、片平都市活性化局長らが訪ね、大田前会頭に「球場跡地整備のイメージパース」(つい最近まで元の球場正面工事防音壁に掲示されていたが市民の抗議で取り外した。掲示されたのは市長選を見据えたその前の時期)について説明した。

6月には市役所本庁で球場跡地の所有者である中国財務局管財部と球場跡地担当課長が意見交換。広島修道高校のOBでもある大田−金井ラインを軸に、着々と進むかに思われた球場解体後の商議所ビル移転計画は、しかしながら2010年9月、突如として大田前会頭の退任が発表されたことで“急ブレーキ”がかかった。

それでも広島市は同年10月には解体業者を決め、年末から年明けにかけ商議所ビル建設予定地を最優先に解体。さらに市民球場の顔である正面を解体したところで、予算で認められた範囲の解体をストップした。

2011年2月、市長選不出馬を表明したあとカープキャンプを訪れた秋葉前市長に「球場解体問題が長びき市長の任期半ばで工事も止まり、市民の宝がみじめな姿をさらしているがどう思うか」と問うたところ「市民の考え、市議会の決定に従って進めたまで」との回答を得た、というのが大まかな流れだ。

その後、後任者の選考で難航した新会頭に深山氏が決まり、それ以後、深山会頭は“秋葉プラン”の踏襲を本線に商議所ビル移転問題を進めようとしてきた。

しかし…。

今回の松井−深山会談では商議所ビル移転の時期を再検討するなど、“秋葉プラン”がそのまま松井市長の下では進められない可能性もあることが改めて明らかになったかっこう。さらに深山会頭は松井市長の唱える検討委員会に「ぜひ参加したい」ともコメントした。

一方、松井市長は移転計画白紙撤回の可能性について問われると「排除しない」と述べ、今なお、多くの市民や関係者から“秋葉プラン”白紙撤回を求める声に配慮を示した。

なお臨時市議会閉会後の5月20日、松井市長は元の市民球場の解体ストップと跡地の市民目線の活用を訴えてきた「旧広島市民球場の歴史と未来を守る会」から直接、話を聞く時間を持つ予定。

秋葉前市長時代には、表向き市民の声に耳を傾ける“ふり”をしつつガス抜きにしか使わなかった「タウンミーティング」というシステムがあった。しかし今回の松井市長のように「市民の声にわざわざ時間を割くことは秋葉市政の12年間でも聞いたことがない」と、受けてもらった側の市民から感嘆の声!?が上がっている。

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