市民球場再生計画

6月4日
週刊ダイヤモンド、続報−。先々週、5月19日号で「杭200本不足の構造欠陥か?新広島市民球場で疑惑が浮上」のトップ記事を掲載した週刊ダイヤモンド6月9日号に続報が出た。同誌ネット版にも一部記事が掲載されている。

タイトルは「広島市民球場の構造欠陥疑惑、具合性を欠く二次回答」。この中では広島市の元幹部で秋葉市政の何たるかを熟知する木原さんらが5月、広島市に出した2度目の質問状(1度目は3月)に対して「回答になっていません。こちらは技術的な根拠を聞いているのに市はそれを何ら示していません」(木原さん)とする返事しか返ってこない状況が記されている。

技術的、専門的な話は正直なところ?だが、両者の意見の食い違いの「元」がどこにあるかは理解できる。

広島市は当時の担当者の判断(命じたのは秋葉前市長)で本来、コンペ最優秀作品にあったスペック、仕様、大きさ、個数などを次々に変更し、外観からして「まったく別物」(市民、関係者の声)のスタジアムを完成させた。

そこには「90億円でできる」とした秋葉前市長の強引な誘導があった。戦後復興の証となっていた市民球場を解体してそこに「折り鶴展示施設」を建設する。秋葉前市長の「趣味」が最優先され、市民の声はないがしろにされた。

そんな中、元の市民球場の建て替えでまとまった話を根底から覆すためには「90億円」が一番効果的な武器になった。当時、建て替え費用は100億円をゆうに超えるとされ「安いのならそっちの方が…」と経済界も関係者も市民もみな納得した。(納得せざるを得なかった)

だから徹底的な設計見直しが行われ、ダイヤモンド誌が初回記事で指摘したように「偽装」に近い形をとってまで「構造計算書」の第三者によるチェックを回避した。

「姉歯事件」の反省からチェックの厳格化を求めることになったこの「建築基準法の改正」を施行日一日前の「提出」で回避するその手法はとても尋常とは思えない。第三者に見られたらまずい、と自分たちから言っているようなものだ。

マツダスタジアムは設備面、構造面、耐久性の面で問題山積だが今回問題になっている「杭ない」の件では、広島市(とは言っても当時とは別の担当者)の主張は簡単に言うと「地面に接しているから大丈夫」というものらしい。

だが本来はその地面が「液状化などで絶対的なものでない」から設計段階で安定した地下の地盤まで長い杭を打ち、その上に球場の重さを引き受けてもらう、という設計になっていた。

マツダスタジアムは素人でも気づくおかしなところがたくさんある。

例えば球場正面が異常なほど広くないか?それでいて、そこには緊急車両以外入れないようになっている。なぜか?

例えばそこを10トン以上もある中継車などが行き来すれば地盤が耐えられなくなるのではないか?

普通に考えれば球場正面に車が行き来するロータリーがあって当然だし、福岡ヤフードームもナゴヤドームもそうなっている。

「地面」がいかに危ういものであるかは昨今、国内で頻発する大地震がすでに証明してくれているはずである。「足元から見直せ」とはよく言ったものだが、広島市の足元はまさにグラグラ(グダグダ)だ。

加えてマツダスタジアムの維持管理費をねん出するためのネーミングライツではマツダの契約は2014年3月まで、1年あたり3億1500万円の契約を市と結んでいるが、そのマツダの株価は世界同時株安でとうとう90円割れ(1980年以降初めて、年初来高値170円)となった。

もっと言えば3年目を迎えて大苦戦の野村カープは前年比で動員数20パーセントダウンとまさに内憂外患…。「世界に誇る」と秋葉前市長が高らかに歌い上げた「新球場」が4年目を迎えて綻びを見せ始めていることだけは間違いない。

なお、秋葉前市長がどんな生活を送っているのか?については地元でもまったく報じられていない。そんな中、中国新聞が昨年度、広島大学特任教授として2回ほど大学で講義をした、という記事だけは見た。1年間でたった2回?羨ましいような、キツネにつままれたような話ではあるが…。







ご意見はコチラ
再生計画トップ
ホーム
sports.c.w