市民球場再生計画

6月21日
★平和記念都市建設法(制定60周年)の精神からも洞察した秀逸なレポートが届きました。石原軍団マネージャーさんは自腹で18日の市議会建設委員会のやりとりを取材され、また現在、開催中の「佐々木雄一郎写真展」(広島平和記念資料館地下で7月12日まで)をご覧になられました。

同写真展会場に平和記念都市建設法の何たるかもパネルで紹介してあり、まさに球場跡地問題に関する広島市の愚行を言い当てた文言が並んでいます。それではレポートをご覧ください。

一球さん、おはようございます☆先日はお疲れ様でした。

(旧)市民球場フォーラムのアピール行動は広島のテレビで報道されましたでしょうか?これは市議会の議員さんたちに対するアピールでもありますが、テレビを見ている市民の皆さんに対する、こういう市民運動やってますよというアピールでもあるわけですよね。ぜひこうした機会を逃さず報道の電波に乗せてほしいと思います。

さて初体験の市議会傍聴。延々6時間にも及ぶ審議にどれほどの実りがあったのやら・・・。
威勢よく切り込む質問者に対して「
はっきりとお答えはできませんが・・・」「これから検討します。これから、これから・・・」弱々しい声でしどろもどろになる市担当者。
途中、議事進行役の女性から「聞こえません!」と一喝される場面も。正直広島の未来を左右しかねない問題の審議にしては市の計画の杜撰さ、曖昧さばかりが際立つ内容、要するに何のプランもない無謀な公園化計画であるという現実が浮き彫りになったと思います。

確かに球場解体には反対という意見が多かったです。この間の赤魂に登場された反対派議員さんの質問などはその最たるものでしたね。まさに市政をズバ斬りで胸のすく思いがしました。
市民球場を「野球場」だと認めた市に対して「ではなぜ老朽化しているのに改修しない?」
また賑わいをもたらす集客数に対しても「市民球場を年間約10万人が確実に利用している、お金に例えたら確実に手に入る10万円と入るかどうかわからない150万円、どちらをとる?」マツダスタジアムの利用については一球さんが書かれていた通りです。

これほど反対意見が滔々と述べられていたにもかかわらず、いざ採決!に及んでなぜ賛成が上回るのか?しかもこれほど市民の関心も高い事案の採決がものの数秒?1分も経たないうちに、どさくさに紛れるように終わってしまったことが信じられません。
ここまであっさりと可決されてはまさかの秋葉劇場の狂言か?と疑わざるを得ません。


市民球場は人間ならまだ53歳の働き盛りに「あなたもう年だから、その体じゃあ仕事できないでしょう。辞めてください」と言われたのも同然。健康が理由なら治療すればまた働けるのに、なぜクビになるのか?人間に例えたらよくわかりますよね。


平和記念資料館の企画展「佐々木雄一郎写真展」の何十点という写真の中に「市民球場完成」というさほど大きくはない1枚の写真があります。周りに今のようなビル群も全くなかった時代。眩しい照明塔を備えたその威容は当時の広島市民の度肝を抜く存在だったに違いないと写真を見て思いました。

平和記念公園にほど近い「この場所」こそが市民球場にふさわしい場所。

写真展のテーマでもある「広島平和記念都市建設法」によりますと、第6条〈広島市長の責務〉として「広島市の市長は、その住民の協力及び関係諸機関の援助により、広島平和記念都市を完成することについて、不断の努力をしなければならない」とあります。その事例として広島市民球場があるんですね。広島市民球場は平和記念都市にふさわしいスポーツの殿堂として地元財界からの寄付を受け建設されたとなっています。

ちなみに平和都市法よる都市計画で、平和記念公園のコンペに1位入選した建築家丹下健三さんの「広島平和記念会館総合計画」に出てくる計画図に興味深いものがあります。丹下さんは広島市を東西に貫く平和大通りと直交する南北の軸線上に、慰霊碑と原爆ドームを配しました。当時単なる一廃墟に過ぎなかった原爆ドームを、シンボル遺跡として位置付けたわけですね。そしてその南北の軸線をさらに北へとたどると、広島城のちょうど西側に「陸上競技場」、そして南側に「フットボール場」児童センターや児童図書館、図書館、美術館等今もある文化施設のほかには先の陸上競技場等を含め、体育館、テニスコート、レスリングアリーナ、水泳場等スポーツ関連の施設が多数配されています。
戦後の諸事情でその計画は大幅な変更を強いられることにはなりましたが、そのコンセプトはまさに文化とスポーツの一大総合公園ではないですか。

丹下さんは今の広島大学に在籍されていたんですね。青春時代を過ごした街の危機に居ても立ってもいられず、広島の街づくりに志願されたのだそうです。

丹下さんが夢見た街づくり・・・東西南北の軸線に沿って発展する街づくり。平和都市法制定から60年の節目の年にその街づくりの一画を担っていた施設が消えてなくなるかもしれないという、今まさに危機的状況にあるわけです。

平和都市としてこの場所にふさわしいのはスポーツ施設である。そう思い定めた当時の広島市民の気持ちを秋葉市長はどう斟酌しているのでしょうか?

市民球場があの場所に出来てからの53年という年月、周辺街区は市民球場と共存共栄の関係で発展してきたのだと思うんですね。それは昼間の賑わいだけでなく夜も・・・いや夜こそ大いに賑わっていたと思うんです。市の計画には肝心のそこが抜け落ちているんではないかと思いますね。ナイトゲーム観戦後の観客がどれだけ周辺の飲食店に流れたことでしょう。その経済波及効果は計り知れないものがあったと思います。

それを察知してか市の計画にも夜も賑わいをという構想があったかのように記憶しています。確か博多の中洲の屋台みたいな雰囲気ですね。でも考えてみて下さい。ネオン街の屋台ならいざ知らず、うら寂しい公園の中の屋台ですよ、誰が仕事帰りに寄ろうかと思いますか?全く現実感がない、お役所の机の上だけで考えるからそうなるんですね。

野球帰りのお客さんで賑わっていた飲食店も、じゃあ新球場の近くに移転したらいいじゃないという話でもないでしょう。

一つの施設がなくなることで、50年あまりも共存共栄で発展してきた街のバランスがあっという間に崩れてしまう。先の先まで見通した街づくりをしないといずれ衰退してしまうということですね。地下街シャレオも残念ながら「地下道」になってしまってました。

こうの史代さんの「夕凪の街桜の国」の中に「カープ」「市民球場」という言葉が何回出てくるでしょう。この世の地獄を見た人たちが、「われらの球場」にどれだけの誇りを持ち、カープに生きる勇気をもらったことでしょう。

市民球場は原爆慰霊碑→原爆ドームと繋がる「平和の軸線」の上にある!!それこそが広島市民球場が日本中のどこにもない球場である理由であり、平和記念都市法のもとに、平和記念都市にふさわしいスポーツの殿堂、平和の象徴としてそこに存在しなければならない理由である。

平和記念都市建設法とは、戦後の復興に著しく困難を窮めていた広島市に対して、憲法で定める特別法を制定することで援助の手を差し延べようと考え出されたもの。そう考えれば、広島市民球場は広島市のというより国家的プロジェクトとして建設された、国の財産ともいうべき存在なのではないか?

平和記念都市建設事業はその進捗状況を国に報告することとなっているが、法の元に建設された建物の取り壊しは所有者の独断で執行できるのか?それもまた国へ報告さえすれば壊そうと何をしようと自由なのか?いろいろな疑問が湧いてきますね。

平和とは、ただ静かに祈るだけではない。イキイキと生きて活動すること。戦後の広島市民はきっと平和の意味をそう捉えていたんだろうと思います。そうでなければ平和都市の建設計画にスポーツ施設は入れないでしょう。生きるエネルギーは夢や感動から生まれる、その夢も感動も一緒に貰えるのがスポーツ。市の計画にある「劇場」で上演される筋書きのあるお芝居からは決して味わうことのできない、ノンフィクションの感動物語がスポーツにはあるのですよ!

イベントもどれだけやるか定かでない、何がメインなのかもさっぱりわからない広場に夢や感動はあるのでしょうか?どれほどのイベントをやれば、イメージ図のようなおびただしい人が集まるのか?

何をしているからこんなに人が集まってるんですか?一度、市に問い合わせてみたいと思います。

市民球場の業務を無理矢理停止させるのなら、稼動中と同じくらいの集客と周辺への経済効果は保証できるのか?それができなければ街は衰退の一途ですからね。それほど自信があるのなら、やれるもんならやってみろ!それが今のワタシの偽らざる気持ちです。

明日で市民球場の運命が決まるとのことですが、どんな結果になろうとここまでやって来た私たちの活動は決してムダなことではなかったと思います。例え解体が決まったとしても、市民の合意を取り付けようとしなかった市のやり方には問題ありといくらでも追及することはできますからね。まだロスタイムでもないかもしれません。そのためにも「旧市民球場再生計画チャンネル」は引き続きオンエアしてください。私たちの声とアイデアを集める場所はこれからも必要と考えます。

明日の本会議には参加できないと思いますが、市のHPで議会の様子が見られるようであれば、見てみたいと思います。録画できるものならば録画して、いろんな人に見てもらいたいですけどね。この間の建設委員会も、一球さんのサイトで生中継をオンエアできたらどれほどよかったかと思いましたよ。

ワタシもこれからも引き続きこの問題に関わって行こうと思います。とりあえずは市長へのメールでこの間の建設委員会の感想など伝えるつもりです。

広島市民の、カープファンの大切な財産を政争の具にされてはたまりませんからね。

終わるまで全て起こる!

市民球場再生計画もまた例外ではありません!!


石原軍団マネージャー

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