市民球場再生計画

8月18日
折り鶴に願いを−。

あす19日からサッカーのU−20、女子W杯が国内複数都市で始まります。宮城スタジアムでは午後7時から日本対メキシコ戦があります。広島ビッグアーチでも20日午後4時から優勝候補の米国がカナダと対戦し午後7時からは前回大会の覇者、ドイツと中国の好カードも組まれています。

ところでこの大会のエンブレムには「折り鶴」がデザインされ、日の丸をイメージした「薄紅」の中に組み込まれています。

広島では秋葉前市長が世界中から広島に寄せられる「折り鶴」の「保存」に異常なまでにこだわり続けたため、一時期、市内のあちこちから“そういう意味の折り鶴”に拒否反応を示す声が上がっていました。

当時、市議会と市担当者が意見をやりとりする場で「広島の平和の象徴がいつから折り鶴に変わったんか!ハトでしょ!」と怒りにも近い声が上がっていたのをよく覚えています。

そして、戦後の広島の「象徴」として、原爆ドームと文字通り肩を並べる存在だった元の広島市民球場を解体してまでその跡地に「折り鶴記念館」を作ることに固執した秋葉前市長の目論みは、市民、財界などの猛反発を浴びて市議会を強引に突破しつつも空中分解という結末を迎えました。

残されたのは今もその無残な姿を観光客などにさらす無味乾燥な空き地だけ。しかも、お盆の噎せ返る暑さの中で、意味もなく保存されたライトスタンドのほんの一部の、懐かしい外野フェンスの高さまで、雑草が伸び放題となっています。

広島市にはそういう意味ではデリカシーのカケラもありません。

8月6日を迎えた平和記念公園には多くの来訪者がありました。ところが観光客に向けて一番大事なメッセージを発するはずの案内板はその材質が悪いのか、保管方法が悪いのか、変色して文字も写真も確認できないほどの不具合が生じ、「世界平和を訴える」平和都市のお粗末さをさらけ出していました。

雑草を刈り整地する。案内板をすみやかに付け替える。億の単位のおカネが必要な訳ではないでしょう。広島がどうあるべきかを思い描く「イメージ力」が足りていないだけです。

話を戻しますが折り鶴は「保存」するものではありません。折り鶴は「ヒロシマ」イコール平和都市としてのその存在を、日本から全世界に呼びかけるための「メッセンジャー」にほかなりません。

みなさんも、きっとどこかでこのエンブレムを目にすることがあるでしょう。できることならば、日本で開催されるすべてのFIFAの大会エンブレムに折り鶴を組み込むことで平和のメッセージを発信し続け、市民球場跡地を活用して創出する「ワールドピースメモリアルスタジアム」(仮称)でその「基幹大会」を毎年、開催していきたいものです。
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